≪あらすじ≫
東北地方のとあるのどかな町。
北村宗介一座・座長の宗介は副座長と駆け落ちをした妻であり看板女優であるレイ子を待っていた。
ギリギリになっても帰ってこないレイ子に座員達は焦りを見せた、その時にレイ子は戻ってきた。
北村宗介一座の演目は女房を寝盗られる男の話。
江戸元禄時代、湯屋で女郎の下の毛を処理する、下ぞりの宗介にはお志摩という女房がいる。
お志摩は、過去に歌舞伎役者の音吉と心中をしたものの生き残ってしまったために女郎になった過去がある。
宗介はお志摩と音吉をなんとかまた駆け落ちさせようとする。
その一方で実は将軍綱吉の子供である宗介は将軍の命を狙っており、それに気づいた女郎の十手持ちに追われて…。
舞台は無事に終わり、戻ってきたレイ子にやさしく接する宗介。
宗介の実家は、花巻で建設会社をやっており、女グセの悪かった父親は、現在は病院で寝たきりとなりもう長くない。
宗介は地元である花巻に戻り、公演で嫁を披露すると約束したものの、またレイ子の駆け落ちをけしかける。
レイ子が出て行き、座員のすずこやジミーも一座を出て東京へ行くと言いだす。
瀕死の状態の父親が見守る中、北村宗介一座の花巻公演の幕が上がる。
そして舞台には万雷の拍手に迎えられたピンスポットが灯るだけ…。
レイ子は帰ってくるのか?
該当する公演はございません。